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循環器科 cardiology

こんな症状はありませんか? SYMPTOMS

KOTO ANIMAL HOSPITAL

次のような異変に気がついたら、お早めに受診してください。

  • 咳が出る
  • 疲れやすくなった
  • 倒れる、ふらつく
  • 足がむくんでいる
  • 呼吸が早い
  • お腹がふくらんでいる
  • 舌の色が紫色である(チアノーゼ)

こんな病気の可能性があります DISEASE

01犬の主な循環器科の病気

  • 僧房弁閉鎖不全症

    病態

    犬の心臓病で最も多い病気です。心臓には4つの部屋があり、図のように左心房-左心室の間に僧房弁があります。
    この病気は僧帽弁が肥厚し、うまく閉じられなくなることで、血液が左心室から左心房に逆流します。



    進行すると、左心房が拡大し、咳などの様々な症状がでます。ゆっくり進行する場合が多いですが、急速に症状が進行するケースもあります。

    悪化すると肺水腫が発症することが多く、不整脈や心臓につながっている肺に影響が出たり(肺高血圧症)、腎不全、膵炎となることもあります。

    症状

    初期は無症状、進行すると咳や疲れやすい、体重減少、食欲不振などが出てきます。
    肺高血圧症などを合併していると倒れる、腹水や胸水、足のむくみが出ることがあります。肺水腫になると頻呼吸やチアノーゼが起こります。

    治療

    強心薬、血管拡張薬、利尿薬、高血圧治療薬など、当院ではEBM(根拠に基づく医療)を軸に、ご家族と動物達に適した治療を相談していきます。

    適切な治療で症状を軽減し、寿命を伸ばすことができます。 ご希望であれば、外科専門医療機関への紹介も行なっています。

  • 肺水腫

    急速に悪化することが多く、すぐに病院に行かなかればいけない状態です。呼吸数のモニターを行うことで早期発見につながります。

    病態

    心臓病が重症だと左心房圧が上がり、心臓につながっている肺の肺胞というところに水がしみででしまうことがあります。これを肺水腫といいます。
    さらに悪化していくと呼吸がうまくできずに亡くなる状態です。

    症状

    頻呼吸、咳の増加、咳で眠れない、元気食欲が減るなどです。

    胸部レントゲン
    治療

    基本は入院治療血管拡張薬、利尿薬、強心薬など。状況によっては通院で対応することもあります。

    安静時の呼吸数を
    測りましょう

    • 肋骨の最後の辺りで胸の
      動きを確認します。
    • 吸って吐いてを1回と数えて、
      30秒で何回かを数えます。

      難しければ、30秒動画を撮影して、動画を見ながら呼吸数を数えるといいでしょう。

    • その数を2倍にすると1分間の安静時呼吸数になります。

      健康な犬猫の呼吸数は30回/分以下と言われています。
      呼吸数が多いと肺水腫や胸水貯留のなどの可能性があります。

02猫の主な循環器科の病気

猫の心筋症では肥大型心筋症、拘束型心筋症、拡張型心筋症、非特異的心筋症、不整脈原性右室心筋症があります。
その他の心臓病として先天性心奇形などがあります。

  • 肥大型心筋症

    猫で最も多い心筋症です。非常に怖い病気ですが、当院では健康診断で見つかることが多く、他の心筋症と同様に猫の心筋症に関するガイドラインのACVIM consensus statementを基にして、診断治療していきます。

    病態

    左心室の心筋が厚くなり、左心室が広がりにくくなる病気です。
    左心室から大動脈に出ていく血液の乱れ(動的狭窄)の有無によって、非閉塞性と動的狭窄のある閉塞性に分かれ、治療法が変わってきます。

    症状

    生涯にわたって無症状の場合もあります。 心臓の負担が増え、肺水腫や胸水で呼吸が苦しくなること場合があります。

    頻脈や致死的な不整脈が起こり、突然死を起こすこともあります。 左心房内に血栓ができ、血栓が足の血管につまると、突然足が動かなくなることがあります。(動脈血栓塞栓症)。

    治療

    血管拡張薬、利尿薬、抗血小板薬など

    閉塞性肥大型心筋症の
    猫の超音波画像
  • 拘束型心筋症

    2番目に多い心筋症です。

    病態

    心室の心筋が固くなることによって心室が広がりにくくなることが特徴の心筋症です。心内膜心筋型と心筋型があります。

    症状

    肥大型心筋症と同様に胸水、肺水腫で呼吸が速くなったり、動脈血栓塞栓症での足の麻痺、不整脈、突然死を起こすことがあります。

    治療

    強心薬、利尿薬、抗血小板薬など

    拘束型心筋症の猫の
    超音波画像(心筋型)

    猫の心筋症と診断
    された時に飼い主さんに
    できることは?

    可能であれば、投薬をきちんとすることと安静時の呼吸数モニターをおすすめします。呼吸数のモニターにより、胸水や肺水腫などの症状を早期に見つけることができます。

    健康な犬猫の呼吸数は30回/分以下と言われています。呼吸数が多いと、肺水腫や胸水貯留の可能性があります。


    また、倒れたり、体がピクピクするなどの原因が不整脈かもしれません。何か気になる症状があった場合には動画を撮って獣医師に相談してください。

当院の循環器科治療の特徴 FEATURES

  • 01

    心エコー検査による
    詳細な病態把握

    心エコー検査により心臓の大きさや動き、血液の流れなどを詳細に確認し、正確に評価することができます。


    最適な治療・効果の判定のために有用です。麻酔をかけずに行う検査ですので、心臓病の子、高齢の子でも身体に負担がかからないため、安心して受けられます。

  • 02

    根拠に基づいた医療の提供

    獣医学の分野でも、心臓病の治療は日々大きく進歩しています。最新の科学的データを基に、動物たちとご家族に常によりよい医療をお届けします。

    当院では先端の医療機器を駆使しながら知識・技術を日々研磨しており、予防策やリハビリテーションの情報も積極的にご案内しています。

  • 03

    将来を考えた
    トータルサポート

    心臓に問題がある場合、将来的に腎臓など、他の臓器にも問題が生じやすいことが分かっています。
    ご希望があれば、心臓病の動物たちに起こりやすい問題を予測し、早期発見・早期治療に努めます。
    心臓だけでなく、全身をトータルでサポートすることで、長く健康に生きることが可能です。

FLOW 循環器科診療の流れ

  1. STEP1

    受付・問診

    ご来院いただいたら、まずは受付をお願いします。WEB問診の回答にご協力ください。

  2. STEP2

    身体検査

    症状をお伺いしながら、体の状態を確認します。

  3. STEP3

    検査・処置

    エコーや採血など、必要な検査・処置を行います。

  4. STEP4

    今後の治療計画のご説明

    前の病院での状況などを丁寧にヒアリングし、あらゆる選択肢と治療方針をご提示します。

  5. STEP5

    会計・次回予約

    お会計の後、次回のご予約をお取りください。