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皮膚科 dermatology

こんな症状はありませんか? SYMPTOMS

KOTO ANIMAL HOSPITAL

次のような異変に気がついたら、お早めに受診してください。

  • 皮膚の色が赤い・黒い
  • 体を痒がっている
  • 脱毛している
  • 耳が赤い、痒がっている、
    こすりつけている
  • 皮膚がベトベトする、
    アトピー性皮膚炎がある

こんな病気の可能性があります DISEASE

01犬の主な皮膚科の病気

  • 犬のアトピー性皮膚炎(CAD)

    犬の代表的な痒い皮膚病で、ハウスダストマイト、カビ、花粉などの環境中のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対して免疫が過剰反応し、特徴的な痒みや皮膚炎を起こす疾患です。


    典型的には1歳~3歳くらいでの若齢の発症が多く、遺伝的にも柴犬、フレンチブルドッグ、シーズー、ウェスティ、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーをはじめとしたさまざまな犬種で好発し、トイプードルなどの小型犬種でも多くみられます。

    ノミアレルギー、疥癬、毛包虫(ニキビダニ)などの寄生虫、膿皮症(細菌)、マラセチア(真菌)などの感染症や、食物アレルギーなどの痒い皮膚病が併発していることも多いため、これらの評価と治療をまず正確に行います。


    さらに、IgE検査やリンパ球反応試験などのアレルギーの原因についての血液検査を行うこともできますが、体質と環境中のアレルゲンはどうしようもないことも多いので、一般的なお掃除やシャンプーなどをしても改善が見られないケースに関しては、原因にこだわらず、積極的に痒みの管理を行い、皮膚炎の悪循環を断ち切ることも重要です。

    最近は副作用の少ない新しい選択肢が増え、治療のガイドラインが公表されたこともあり、より的確な治療が受けやすくなっています。
    (Olivry T. et al., 2015. Treatment of canine atopic dermatitis: 2015 updated guidelines from the International Committee on Allergic Diseases of Animals (ICADA))

  • 膿皮症

    皮膚の細菌感染が原因の皮膚炎です。主にブドウ球菌が原因ですが、大腸菌や緑膿菌なども関与する場合があります。


    菌は正常な皮膚の上にも存在(常在菌)し、通常は問題になりませんが、表皮や毛包内に細菌が侵入して増殖すると、赤みや湿疹、膿疱を生じます。

    原因と皮膚の状態に合わせ、抗菌薬を使用するほか、消毒や専用のシャンプーによる治療を行います。ご自宅でのケア方法も指導いたします。

02猫の主な皮膚科の病気

  • 皮膚糸状菌症

    「糸状菌」というカビによる感染症で、人にも感染する病気です。通常は、毛づくろいによって猫が自分でカビの繁殖を防いでいますが、子猫や老猫、病気の猫など、抵抗力が弱い猫は感染してしまうことがあります。

    また、不潔な環境では、感染の確率も高くなります。脱毛や痒みの症状が見られることもありますが、無症状のケースもありますので、専用の機器での検査が必要です。

  • 細菌性皮膚炎

    皮膚の常在菌(ブドウ球菌や大腸菌)が主な原因です。通常は問題を起こしませんが、体調不良やストレスにより、皮膚の抵抗力が低下すると皮膚炎となり、痒み・脱毛・湿疹などを生じます。

    アトピー性皮膚炎を併発しているケースもあるため、気になったら病院を受診しましょう。抗菌薬を使った治療や専用のシャンプーも有効です。

03その他

  • 外耳炎

    外耳炎は、鼓膜より外側にある、耳の中の管に発症する炎症のことです。耳を痒がる、頭を床にこすりつける、頭を振る、耳から匂いがする、耳に触れるのを嫌がる、耳垢が多くなる、などの症状が見られます。

    耳につける点耳薬などでの治療が効果的です。外耳炎が長期的に続き病状が悪化すると、痛み・音への反応の低下(聞こえの悪化)や首を傾けるといった症状が現れることもあります。

当院の皮膚科の特徴 FEATURES

  • 01

    正確な診断と治療

    皮膚のトラブルは、原因を突き止めることが大切です。

    細菌の特定検査、免疫の状態を確認するための血液検査などの実施と、正確な診断で最適な治療に繋げます。

  • 02

    有効なスキンケアのご提案

    薬の付け方、適切なシャンプーの方法、シャンプーの選び方、ブラッシングの手順など、ご自宅でできるケアを詳しく丁寧にご説明します。

    必要であれば、生活環境についてもアドバイスいたします。

  • 03

    オーダーメイド治療

    正確な診断に基づき、一匹一匹に合った治療をオーダーメイドでご提案します。スキントラブルには、犬種による特徴も関係します。

    内服薬、外用薬、シャンプー、食事、サプリメントなど、飼い主さんの希望に合わせて治療計画を立案いたします。

薬剤のご紹介 MEDICINE

  • ロキベトマブ(サイトポイント)

    月1回の注射で、リンパ球から分泌されるIL-31という痒みの伝達物質をピンポイントでブロックする分子標的薬(イヌ化抗イヌIL-31モノクローナル抗体製剤)です。
    安全性が高く、年齢などでの使用制限もなく、他の治療薬との併用も可能です。

  • オクラシチニブ(アポキル錠)

    IL-31などのサイトカインがJAKという経路で、痒みや炎症を誘導するのをブロックする分子標的薬です。
    成犬に使用でき、安全で非常に使いやすい効果的な飲み薬です。

  • 減感作療法 アレルミューンHDM

    犬のアトピー性皮膚炎でよくアレルギーの原因になっているハウスダストマイトから抽出したDer f2という抗原タンパクを増量しながら6回を目安に注射して、体を徐々にアレルゲンに慣れさせます。

    速効性はなく、慢性期の体質改善の目的で行いますが、うまくいけば根本的に治る可能性がある治療法です。

    その他の皮膚感染症や食物アレルギーを除外して、チリダニのIgE検査(Der f2, Der p2)が陽性の症例であることを確認してから投与する必要がありますが、約7割で症状の改善・軽減がみられます。
    日本で作られた製品で、安全性も高いことが確認されている薬品です。

  • ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)

    痒みや皮膚の炎症・腫れなどをおさめるために用法・用量を守って使うとよいお薬ですが、長期間の投与は全身的な副作用のリスクなどもあり注意が必要です。

    継続が必要な場合は、他のお薬への変更や併用をしたり、局所で使えるローションなどの外用薬を上手に使っていくこともいいでしょう。

  • 免疫抑制剤(シクロスポリン)

    アレルギーに関わるさまざまな免疫細胞に広く作用、過剰な反応を調節することで、重症・慢性のアトピー性皮膚炎の症例にも高い効果が期待できます。
    投与初期は嘔吐・下痢などの胃腸症状が副作用として出やすいので注意が必要ですが、長期的には安全性が確認された良いお薬で、カプセルの他、シロップ、粉など剤形の選択が可能です。

Flow 皮膚科診療の流れ

  1. STEP

    受付・問診

    ご来院いただいたら、まずは受付をお願いします。事前に、WEB問診の回答にご協力ください。

  2. STEP

    身体検査

    皮膚症状をお伺いし、検査・処置をするにあたり、状態に問題がないかどうかの確認をします。

  3. STEP

    検査・処置

    必要な検査や処置を行います。

  4. step

    今後の治療計画のご説明

    前の病院での状況などを丁寧にヒアリングし、あらゆる選択肢と治療方針をご提示します。

  5. step

    会計・次回予約

    お会計の後、必要な場合は次回予約をお取りください。