猫のリンパ腫ってどんな病気?
「最近、猫の元気がない」「食欲が落ちて体重が減ってきた」
そんな変化の裏に隠れている病気のひとつが猫のリンパ腫です。
リンパ腫は猫で比較的多くみられる腫瘍性疾患ですが、早期発見と適切な治療で、生活の質を保ちながら過ごせるケースも少なくありません。
今回は、飼い主さんにぜひ知っておいていただきたい猫のリンパ腫の症状・原因・治療について、わかりやすく解説します。

目次
猫のリンパ腫の主な症状
猫のリンパ腫は、発生する部位によって症状が大きく異なります。(消化器型、鼻腔型、前縦隔型、多中心型などが存在)
猫のリンパ腫でよく見られる症状は以下の通りです。
- 食欲不振・体重減少
- 元気がない、寝てばかりいる
- 嘔吐や下痢(消化管型)
- 呼吸が荒い・咳(前縦隔)
- 首や脇、足の付け根のしこり
- 鼻水・鼻づまり(鼻腔型)
「歳のせいかな?」と思われがちな変化が、実は猫のリンパ腫の初期症状であることもあります。
猫のリンパ腫の主な原因
猫のリンパ腫の原因は完全には解明されていませんが、以下が関係すると考えられています。
- 猫白血病ウイルス(FeLV)感染
- 猫免疫不全ウイルス(FIV)感染
- 慢性的な炎症や免疫異常
- 加齢(中高齢猫に多い)
特にFeLV陽性の猫では、リンパ腫の発生リスクが高くなることが知られています。
動物病院に行くべき受診の目安
以下のような様子が見られたら、早めの受診をおすすめします。
- 食欲不振や体重減少が数日〜1週間以上続く
- 嘔吐や下痢を繰り返している
- 触れるとわかるしこりがある
- 呼吸が苦しそう、口呼吸をしている
猫は我慢強い動物です。「いつもと違う」と感じた時点での受診がとても大切です。
猫のリンパ腫の診断・検査

猫のリンパ腫が疑われる場合、以下の検査を組み合わせて診断します。
- 身体検査・触診
- 血液検査
- レントゲン検査・超音波検査
- 細胞診・病理検査
- FeLV・FIV検査
検査結果をもとにリンパ腫のタイプや進行度を評価し、治療方針を決めていきます。
猫のリンパ腫の治療・家庭での対応
主な治療法
- 抗がん剤治療(化学療法)
- ステロイド治療
- 症状を和らげる対症療法
猫のリンパ腫では、「完治」よりも穏やかに過ごす時間を延ばすことを目標に治療を行うことが多いです。
ご家庭でできること
- 食べやすいフードを用意する
- 静かで安心できる環境を整える
- 投薬や通院のストレスを最小限にする
飼い主さんの寄り添いが、猫にとって何よりの力になります。
猫のリンパ腫の予防・日常生活での注意点
猫のリンパ腫を完全に防ぐ方法はありませんが、次の点が重要です。
- FeLV・FIV検査とワクチン接種
- 完全室内飼育
- 定期的な健康診断(特に7歳以上)
- 体重・食欲・排泄の変化を日常的にチェック
早期発見が、治療の選択肢を広げます。
FAQ(よくある質問)
Q1. 猫のリンパ腫は治りますか?
A. 完治が難しい場合もありますが、治療により症状を抑え、穏やかに過ごせる期間を延ばせることがあります。
Q2. 抗がん剤治療はつらくないですか?
A. 猫では副作用が比較的少ないケースも多く、生活の質を重視した治療を行います。
Q3. 高齢猫でも治療できますか?
A. 可能です。年齢だけでなく、全身状態や性格を考慮して治療法を選びます。
Q4. 食欲がないときはどうしたらいいですか?
A. 無理に食べさせず、まずはご相談ください。食欲をサポートする方法があります。
まとめ

猫のリンパ腫は決して珍しい病気ではありません。
だからこそ、「ちょっとした変化」に気づいてあげることが、愛猫を守る第一歩です。
コトー動物病院では、猫とご家族の気持ちに寄り添いながらその子に合った治療をご提案しています。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。