猫のフィラリア予防
犬で有名なフィラリア症ですが、近年、猫の病気としても注目されています。
首都圏の動物病院の調査では10頭に1頭以上がフィラリアの感染歴があるとされており(2008年、世田谷・品川・国立・浦安の調査)、また、フィラリアと診断された猫の3-4頭に1頭以上が室内飼育であったともいわれています。
猫は本来の宿主ではないため大量感染は起こりませんが、体が小さいことや猫の体がフィラリアに対して起こす過剰なアレルギー反応のため、わずか1匹の寄生でも咳や喘息など、重度のものでは急性の呼吸困難・突然死などの呼吸器関連症状(HARD; Heartworm Associated Respiratory Disease = 犬糸状虫随伴呼吸器疾患)を引き起こすことがあります。一方で、猫のフィラリア症は充分な検査や治療が難しいという側面も持ちます。
猫ちゃんにはノミ・ダニの薬を付けている方も多いと思うのですが、室内猫がマダニに刺されることはまずないですので、このような状況からせっかくだったらノミついでにフィラリア予防をしてもらうことをすすめています。
猫のフィラリア症(ファイザー)
http://www.animalhealth.pfizer.co.jp/pet/cat/filaria.html