①犬のフィラリア予防

蚊に吸血されたときに犬糸状虫という小さな虫が体の中に入って、肺動脈といわれる血管に寄生することで、心臓病を起こす怖い病気ですね。ハチ公の死因のひとつとしても知られています。
2014年の学会報告で神奈川の保護犬でのデータです。
犬のフィラリア予防

予防が広まったことでフィラリア症の犬をみることは少なくなりましたが、さいたま市でも感染犬が保護されることはよくあるようで、さいたまも似たようなものと思われます。
室内ワンコたちでの危険性はこれほどではないわけですが、まだまだ予防の必要です。
フィラリア予防の期間は過去15年間の犬のフィラリア感染期間データ(Heartworm Development heat Unit: HDU)に基づいて決められているんだとか、ちなみに当院周辺では基本5月~11月中旬の予防をおすすめしています。
5月には混み合いますので、早めに検査に来てもらうのがおすすめです。

埼玉の予防期間目安
http://filaria.jp/html/hdu/kanto/index.html#saitama
犬のフィラリア症(MeijiSeika)
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/animalhealth/ca/owner/filariastory/

②猫のフィラリア予防

犬で有名なフィラリア症ですが、近年、猫の病気としても注目されています。
首都圏の動物病院の調査では10頭に1頭以上がフィラリアの感染歴があるとされており(2008年、世田谷・品川・国立・浦安の調査)、また、フィラリアと診断された猫の3-4頭に1頭以上が室内飼育であったともいわれています。
猫のフィラリア予防

猫は本来の宿主ではないため大量感染は起こりませんが、体が小さいことや猫の体がフィラリアに対して起こす過剰なアレルギー反応のため、わずか1匹の寄生でも咳や喘息など、重度のものでは急性の呼吸困難・突然死などの呼吸器関連症状(HARD; Heartworm Associated Respiratory Disease = 犬糸状虫随伴呼吸器疾患)を引き起こすことがあります。一方で、猫のフィラリア症は充分な検査や治療が難しいという側面も持ちます。
猫ちゃんにはノミ・ダニの薬を付けている方も多いと思うのですが、室内猫がマダニに刺されることはまずないですので、このような状況からせっかくだったらノミついでにフィラリア予防をしてもらうことをすすめています。

猫のフィラリア症(ファイザー)
http://www.animalhealth.pfizer.co.jp/pet/cat/filaria.html